地元の心温まるお話


2010-10-05 21:41:44 | 地元



「路上喫煙に過料千円」 小倉中心部で効果てきめん

2010年10月4日


違反者(左)から千円を徴収する巡視員ら=北九州市小倉北区

 小倉の街の中心部で路上喫煙やごみのポイ捨てをする人を発見したら、その場で即、過料千円を徴収する取り組みを北九州市が始めて1年半あまりが過ぎた。効果はてきめんで、今月からは黒崎駅前でも始めるなど区域を拡大している。

■小声で穏やかに

 9月24日、金曜日の昼下がり。記者は迷惑行為に目を光らせる巡視員に同行した。

 JR小倉駅前のデッキで、歩きながらたばこに火をつけた男性がいた。巡視員はすっと近寄り小声で注意した。

 「喫煙所はあっちやけ。ここで火をつけたらいけん」

 男性は顔を真っ赤にして怒った。「なんか! ここも喫煙所と同じやろ、注意するならどっかに書いとけや」。10メートルほど離れた所に喫煙所があり、そこに向かう途中だったと抗弁した。巡視員は「煙がほかの人の迷惑になるから」と穏やかに語りかけ、男性を喫煙所まで歩かせた。

 近くの商店街。信号待ちをしていたスーツ姿の男性がたばこをふかしていた。近くに喫煙所もない。巡視員に注意されるとため息をつき、その場で千円を出した。「ポイ捨てしなければいいでしょう。納得いかない。だけど千円がもったいないし、歩きたばこはもうしないと思う」

 5人の巡視員は全員が元警察官だ。それぞれ民間の警備員と2人1組になって街を巡回する。小倉駅前を担当する一瀬修さん(63)は「最初は『お前誰や』『いつか殺されるぞ』とすごまれ、石を投げられたこともあった」と振り返る。

 

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