印鑑屋の前で

ばーさんが運転するビッツが、チャリンコに乗っているじーさんをはねた。

じーさんが中を舞った瞬間がスローモーションに見えた。

じーさんは横断歩道ではねられた。

幸い元気そうで、ばーさんを怒鳴り散らしていた。

俺は現場に駆けつけるか迷ったけど、

既にまわりに大人が数名いたので、俺はあえて行くのはやめといた。

とりあえず救急車呼んで病院で精密検査を行うべきだけど、

なんか出しゃばってしまいそうだからやめておいた。

ドライバーの高齢化が進んでいる。

ばーさんは明らかに内側の安全確認を怠っていた。

あれが子供だったら一命に関わる事故になっていた、と思うと震えた。

うちの父親が以前

「俺は次の免許更新をやめようかと思うんよ。」

「やって、加害者になるかもしれんけのぅ。」

ち言いよったのを思い出した。

もはや横断歩道も歩道も聖域ではない。

車はどこから突っ込んでくるのかわからない。

自分の命は自分で守らなければならない。

子供達にも、その辺を叩き込んでおかなければならない。

それにしても厭な物を見た。

その後に食べたラーメンがまずかった。

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