武道

今年も空手が始まった。今日は師範の家で練習だ。

今日は小学生総勢4人で型の練習をしよった。

途中、うちの息子が「腰を捻って猫足立ち」が出来ず、何回もこけてた。

「そんなに難しいものか?」と思って自分もやってみたけど、ダメやった。

そしたら師範がなぜか俺に色々と教えてくれた。

要は腰を捻って突っ張って、左足のももに力がかかるようにすれば良いのだ。

そうする事で、俺は何とか立つ事ができた。

 

師範は続けて色々と教えてくれた。

型の各型にはそれぞれ意味がある。

簡単に言えば、あらゆる攻撃や防御の場面が型の1つ1つになっとる。

型を見た目だけ真似てもダメで、

それぞれの意味を成せるような力の入れ方をしないと意味がない。

例えば膝の回転で相手を蹴る事を前提としている型で、

膝に思いっきり力を入れてしまえば、相手を蹴る事すら困難になるように。

なるほど。

自分もむかし弓道をしてたから意味が良くわかった。

型を真似するのはダンスみたいなものやけど、

実際に弓を引いたときの各筋肉の使い方を理解しないと、矢は的には当たらない。

帰りがけ、息子に↑の話をしたけど、イマイチわかってくれんかった。

そこで、「お前、1つだけわかっとる事があるやん!ブランコがそうやろ!」

ち、云ったらとても理解してくれた。

ブランコを漕ぐの時の感覚は、自分で掴めと云い続けてきた。

空手もブランコにある意味似とるのでは?、

今ではブランコが大得意な息子に聞いてみた。

「ブランコち、漕げるようになるまで大変やったろうが?。」

「うん。」

「練習する時よく泣きよったけど、結構辛かったやろうが?。」

「うん。」

「でも、漕げるようになった途端、楽しくなったやろうが?。」

「うん。」

「もしもブランコの試合があるんなら、出てみたいやろうが?。」

「うん。」

「空手も勉強も、ある程度できるようになったら楽しくなるち思うよ。」

「たしかにそうやねぇ。」

「でもさ、ブランコの試合げな、見当がつかんねぇ。」

「そうやねぇ・・・」。

頑張れ、息子。

俺も頑張る。

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