2010-11-26 19:32:16 | ラーメン刑事(北九州)
「珉子ラーメン 小倉店」 福岡県北九州市小倉北区
息子を救出する為に小倉に帰る前、母親と晩御飯について軽く電話した。
「晩御飯なんでもええけぇ、作っとってくれん?」という俺の発言に母親は「・・・」と口ごもる。
一瞬間が空いたので、冗談で「作るネタがないのなら、小倉のみんずでもいいよ」と云っておいた。
家に着くと息子は18時過ぎなのにスヤスヤ寝とるし、ご飯も作っている気配がない。
「ご飯はどうすると?」との問いに「は!?みんず行くんやないと?」と真顔で返された。
というどうでも良い経緯を経て、俺は珉子小倉店デビューを果たしました。
小倉のは門司の神のお孫さんがやっているらしい。
場所は中2の時の台風12号で全部倒れたゴルフ打ちっぱなしの正面です。
香春口から風の橋を通って菜園場まで抜ける、比較的新しくて太い道沿いです。
まず衝撃だったのは、うちの両親が店の駐車場を全く覚えてない事!こないだ行ったらしいのに・・・。
結局、俺が店の人に場所を聞いて、駐車場に北九ナンバーのフィットをとめてきました。
俺は(親がお金を払ってくれるっぽかったので)特製ラーメンを注文。
特製ラーメンはこの店のフラッグシップである「珉子ラーメン」にニンニクとはちみつを入れたものです。
待ち時間がヒマやけ卓上のゆで卵を割って食べようとしたら、
息子が「けい君が割るの~!」とわがままを云われ、そのまま略奪されました。
遂に出てきた、小倉の珉子の特製ラーメン。初対面です。
ぱっと見思ったのは「門司だと大量に浮いているはずのゴマが少ないっ!!」
俺は珉子に対する思い入れが大変強いので、気分は小姑です。
スープを飲む。重い。門司はあっさりしつつ重たいスープなのだが、小倉のスープはとにかく重い。
スープは乳化しかかっている。美味しいけど重い。でも、ちょっと塩辛い。
ギョーザは門司よろしく、カリッカリッに揚がっています。
これに白っぽいタレをつけて食べるんです。
いやぁ、とにかく重たかった。33歳のおっさんにはちょっとキツかった。
個人的には門司の全盛期のラーメンが食べれるかも!と淡い期待していたのが間違いだった。
なんやろ、珉子のラーメンを真似したら失敗した。でも、美味しいからえっかぁ・・みたいな感じ。
珉子のラーメンは色んな要素が絶妙に合わさって実現された、精巧且つ独特な味が魅力だと思います。
しかし、小倉の珉子はスープの力が強すぎて、それらのバランスが崩れています。
珉子というと、独特の香ばしさがあるんです。それは他の店では絶対味わえない香ばしさ。
それがほぼ皆無やった。
あと、店の雰囲気でしょうか?
門司の珉子は神とのコミュニケーション等、ラーメン以外に満足を得る部分が大きいのです。
小倉の珉子は普通の店なので、それが無い。(ある意味、門司店がおかしいのですよ。)
やっぱり、俺にとって珉子とは門司の珉子を指すのだな・・・とちょっとセンチな気分になった。
母親に「門司の珉子が伝説になる前に行っとった方がええよ!」というと、「はいはい」と返された。
折角なので、次回は戸畑店(息子の店?)に行ってみます。
小倉にも高層マンションがたいぶ増えた。
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