Tue.10.25.2011
10/23 11:36
もともと温泉好きなので、この辺の温泉は大体行きました。
とはいえ行った事ない温泉も幾つかあって、
その中で1番行きたかったのが「日野温泉」です。
超マイナーな温泉だと思いますが、
その泉質は温泉博士郡司勇氏のお墨付き。 (Click!)
強烈なつるつる系のお湯だとの事。
実は去年の今頃に行った事があるんですが、
残念な事に集中豪雨の影響で休業中でした。 (Click!)
その時は見つけるのに結構時間がかかりました。
まさに秘湯でございます。
今回は妹が入院して元気がない息子(ウソです)のため
「夢を何でも叶えてやるぞ!」と提案してみたら、
「温泉に行きたい!」と言い出したので、再チャレンジしたのであります。
(なんだ、この4才児は・・・)
ここは温泉施設というか、集会所にお風呂が付いているといった感の風情でした。
玄関に座っているおばちゃんにお金を払い、
台所みたいなとこを抜けたらお風呂です。
建物はきれいでした。トイレもウォシュレットやったし。
お風呂はこじんまりしてました。畳2畳分もないんやないんかな?
お湯は循環&塩素投入らしいのですが、循環ぷりが激しめで、
時折お湯が浴槽から溢れていました。
息子は我慢できないようで、気づいたら全裸になっていました。
「早く入ろうやぁ~」と懇願してきますが、
とりあえず体を洗ってから浴槽に入れました。
(ルール破っても、マナーは守るが俺のポリシーです)。
2人で入るには丁度良い大きさでした。
息子は洗面器を浮かべてはしゃいでました。
お湯は塩素のかほりもなく、快適。すべすべ感はほどほどな感じでしたが、
非常に気持ちの良いお湯でした。
循環だけど湯の花も浮いていてお湯も溢れて新鮮です。
温泉好きの方ならきっと満足できるお湯だと思います。
途中からスキンヘッドのいかついおじいちゃんが入ってきました。
そのおじいちゃんの山口弁が俺にはうまく聞き取れなくて、苦労しました。
とりあえず「朝からチェインソーを使って木を数本切ってきた」
という話は、何とか聞き取れました。
おじいちゃんは語り始めます。俺と息子は黙ってそれを聞きました。
「昔はここじゃなくて、ちょっと離れた場所に風呂があった。
その時の浴槽はもっと大きかった」
「ここのお湯はデュルデュルしとるじゃろ?
わしも県内の温泉を色々回ったが、ここはかなりデュルデュルしとる方じゃ」
「今まで1番デュルデュルしとった湯は、あそこじゃ、
いがみの駅から2キロくらい行った海沿いのやつ。1000円くらいするけどの」
「ここのお湯につかると、えろうなる。1日2回入ったら動けんくなる」
その他は割愛させて頂きます。
お風呂上りは、宴会場?みたいなところでダラダラしました。
宴会場の隅っこで、先ほどのおじいさんがどん兵衛を食べてます。
隣の台所みたいなところでは、おばあちゃんたちが
フルーツを食べながら談笑しています。
認知症はアルツハイマーじゃないという話題で盛り上がっています。
おばあちゃんの1人が
「おとうさんと僕、りんごと柿を食べるかね?」と声をかけてくれました。
俺はありがとうと頂きました。とってもおいしいりんごと柿でした。
ご馳走様をいった後、俺はたたみの上に寝転がりました。
暫くすると息子がもぞもぞと俺のところにやってきて、
「まだ果物食べたいけ、とーちゃんもらってきて!」と耳元でささやきます。
俺は間髪入れずに「イヤ!」と返すと、「お願い~!」と
泣きそうな声で云ってきました。
仕方がないので、俺は息子をおばちゃんの前に連れて行き
「すみません、この子から話があるそうです」と云って、宴会場に戻りました。
「りんごと柿をください!」と上手に云えた息子は、ご褒美に梨まで頂いてました。
ていうか、お父さんにもあげなさい!と沢山もらって帰ってきました。
そこからおばあちゃんへの警戒心がなくなった息子は、幾度幾度も
ただただだらしなくフルーツを求めていました。
果物でお腹がいっぱいになった俺たちは、
おばちゃん達の「またおいで~」という黄色い声援をバックに、家路となりました。
総合的にすばらしかった日野温泉。
確かに体がえろうなりましたので、その実力はかなり高いお湯だと思います。
皆様もお時間がある時、まさかの日野温泉はいかがでしょうか?
ただし、場所はかなりわかり難いのでご注意ください。
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