Tue.12.20.2011
「大阪屋」 山口県宇部市
記念すべき第1回に目指したお店は新天町の「大阪屋」。
あくまで個人的にですが、宇部市内でベスト3に入る店です。
ここをチョイスした特別な理由は特に無く、お昼休みに近く行った足で訪問しただけです。
この店の特徴ですが、店が汚い。ていうか、食事をする環境が整ってない。
ここへ1人で来る若い女性はまずいないのではなかろうか?
男でもちょっと入りにくい。なので、自然と「一見さんお断り状態」。
美味しいラーメンを出すのに、新規顧客開拓が難しいと思われます。
スープは強く乳化した、やや茶色がかったスープ。
強火でガーっ!と煮立てていると思われます。
無茶苦茶濃いわけではないのですが、じわじわと内臓にダメージを与えるタイプです。
旨みもコクも濃厚で、ちょっと醤油が入った感のある宇部な味。
お椀のそこには溶けた髄がたまっています。
麺は宇部特有のクタクタ麺。
麺を箸で持ち上げても、縺れまくっててうまくリフトアップできない。
この土地以外の人間であれば間違いなく「麺くらいちゃんと茹でてよ~!」
といいたくなるのですが、
宇部エリアではこのクタクタ麺が愛されているのです。
トッピングはチャーシューとネギとメンマ。
チャーシューは脂身の多い薄切りタイプ。味はしっかりついてて美味しいです。
ネギは青ネギ。メンマもしっかり味がついています。
自分はここに来ると、ほぼ100%「玉子ラーメン」を注文します。
濃い目のスープと半熟玉子の黄身が交じり合った瞬間、俺は失神しそうになるのです。
そしてのびのびの麺を口に入れた瞬間「はぁ、今日もクタクタや・・」
と現実に戻る感じです。
味は何と表現すれば云いのだろう?難しい。もっと勉強します。
少なくとも福岡県を席巻する博多ラーメンでも、久留米ラーメンとも違う。
博多的な塩気はなく、久留米的な甘みも無い。多分、ここにしか無い味です。
で、第1回目なので、個人的に感じる宇部ラーメンの特徴をまとめます。
●スープは濃い目。
宇部人はラーメンを「旨く」ではなく、「濃さ」で評価します。
宇部では嗜好品に近い扱いされていると思います。
ガッツリと食べたい時にラーメンを選択してる気がする。
飲みの締めでラーメンを食べる人が多数いますが、
個人的に飲酒後の宇部ラーメンは自殺行為だと思うので、
極力控えるようにしています。
●麺は柔め
他地方から来た人はビックリすると思います。「のびたラーメンだすなよ」と。
また、この街で「固麺」を注文しても、殆どの場合イメージと異なる物が出てきます。
恐らく「固麺」文化がない為、その対応が確立されていないのでは?と感じます。
※個人的な予想では、恐らく宇部のラーメンを牛耳っている「木嶋製麺」の麺が加水率的に
「固麺」に向いていないような気がする。
「宇部のラーメンには柔麺が合う」という話を聞いた事がありますが、
たしかにそういわれればそうかも知れない。
この柔麺は宇部のラーメン文化の1つなのです。
●具にメンマが乗っている
基本的に具は「薄めのバラ肉チャーシュー×2」、「青ネギ」、「メンマ」です。
ここまで書いて気付いたけど、宇部ラーメン=大阪屋なのかもしれない・・・。
(えー、1回目なのに・・・)
そんな大阪屋、オススメです。皆様が暖簾をくぐる気になれるか心配ですが・・。
こんな調子で、とりあえず宇部市内ラーメン屋完全制覇の旅が始まる。
つづく (Click!)
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