高橋家の高知旅行 その10 土佐ジローの宿に着くまで

 山奥にある「畑山温泉 憩いの家」が本日のお宿である。 ここで「土佐ジロー」を食べる事が、今回の目的である。 ホームページに書いてあるのであるが、 ここへ辿り着くためには、 1車線しかな山岳道路を、13km位進まなければならない。

 俺は細い山道が嫌いなのだ。 今回の旅の最大の楽しみと最大の憂鬱やった。 安芸市街から県道29号線を6km位北に行ったところにある交差点から、 県道210号線に入る。俺にはこの交差点が地獄への入口に見えた。 ちょっとした集落を越えると、そこからは山道になった。 時間は丁度夕暮れ時。 仕事が終わった人達の下山とタイミングが重なったらどうしよう? いやいや、そんなに人はおらんでしょう? なんて考えよったら、早速猛スピードの対向車と鉢合わせになった。 寝ていた娘は急ブレーキより、前へふっ飛んだ。 ※その後も寝ていました。 林業なのか?みかん農家なのか?畜産業なのか? 次々と車と鉢合わせる。合計10回以上の離合をする事に。 大泉と戸次を乗せたマイクロバスは、こんな道を走ったのか。 途中、後から車が来たので、前へ譲った。 その車はどんどん前へ進んでいき、そのうち見えなくなった。 きっと地元の人で、この道の全てを知っているのだろう。 俺は時速30km/hでじっくりと山道を味わった。 道の横を流れる清流や、朽ちかけている吊り橋が目を楽しませてくれた。 走り続ける事、30分以上。 山道が終わり、急に視界が広がった。 どうやら、俺達は畑山に着いたらしい。 そして、何とか宿に到着。 つづく

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