ラーメン山

俺が「日本で一番トイレが綺麗ち思うラーメン屋」やと思う、 「ラーメン侍」の主人が武者修行から戻ってきて、 山口市にひっそりとオープンしたお店が、水面下で話題となっている。 その名も「ラーメン山」。マウンテンなネーミングである。 こないだケンミンショーで「白河ラーメン」の特集があって、 「とら食堂」も紹介されていたので、非常にタイミング良いなと思った。 という事で、家族でラーメン山へ行ったのです。 国道9号線を北上し、トンネルを抜けて宮野に入った付近にあります。 お店は昭和な喫茶店の居抜きでして、全然「ラーメン山」な雰囲気じゃないです。 車はお店横のカーポートにとめるらしい。 俺は近くに車をとめて、駐車場が開くのを待った。 しかし、なかなか開かない・・・。 「隣に大きな神社があるやん!」ち話になり、車でそこに移動した。 大きなガラガラの駐車場があったけど、嫁が「バチがあたったら嫌やねぇ」、 ちいうので、俺達はさっき居た場所に戻った。 状況は何も変わってなかった。 それからもう10分位開いたところで、 ベンツのバンが出て行ったので、そこに停めた。 お店に入った。 店内は微妙な空間だった。 ラーメン屋が昭和の喫茶店を乗っ取ったみたいな感じやった。 手書きのメニューがブルースを呼んでくる。 俺は手打ち中華そばの麺増しを。 息子は手打ち中華そばを。 嫁は、手打ちつけ麺の並を注文し、娘と分けた。 そんなに待たずして着丼。手打ちの不揃いの麺が、俺を誘惑してくる。 息子は「ネギ等は要らない」ちいうので、俺の丼に移した。 スープを飲んでみる。甘くはない。ちょっと酸味を感じる。 侍と比べ、シャープになっている印象。 どこかで食べたことがある味だ。うーん、これはどん兵衛の味だ。 麺を食べるモチモチしてて、小麦を感じる味。 チャーシューは見た目に反してジューシーで、無茶苦茶美味しかった。 最初は「?」だったが、途中から舌が馴れたのか、 美味しく食べる事が出来た。 俺がスープを1口すすった時に心配したのは、息子の反応である。 息子は豚骨しか食べない。口に合わないと平気で残すちいう仕様なのだ。 ところが予想外な事に「とーちゃん、うめぇ!」ち云って、ズルズルズルズル食べるのである。 つけ麺部隊も満足されたようで、娘も美味しいち云っている。 予想外の展開だ。息子の好みがさっぱりわからなくなった瞬間である。 美味しかった。ありがとう、ラーメン山。 食べてる間にも、お客様が続々とやってきた。 それもラーメンに対して厳しそうなお客ばかりだ。 昭和な喫茶店を乗っ取ったラーメン屋は、 店主とお客の真剣勝負により、緊張感漂う雰囲気だった。 お店を出た後、なぜか一戦終わったような気分になった。 その名も「ラーメン山」。マウンテンなネーミングである。

0コメント

  • 1000 / 1000

NEWプチ民宿高橋 山口編

宇宙、日本、宇部