ここ最近、息子が「釣りをしたい!」ちうるさい。
しかも「漁船に乗って、鯛を釣りたい!」げな、壮大なスケールでやってくる。
俺は釣りが苦手。
何故なら、釣れた魚の口から針を取りきらんからである。
子供の頃から釣りには時々行ったけど、
釣れた場合は友達に外してもらいよった程である。
ここ最近、あまりにもしつこいので、俺も観念。釣りをする事にした。
塩田川に魚の影が見えるので、それらを釣ればよいちう安易な発想である。
俺は息子を連れて、100均に行ったけどいい道具が無かった。
なので、釣り屋さんに行った。
約25年振りの釣り屋さんである。
とりあえず店員さんに相談。
エロそうな奥さん風の店員さんはやたらと安い釣竿を勧めてくるが、
俺は「糸と針だけで良いス」と答えた。
「竿は?」ち聞かれたので、「虫取り網の棒に糸を巻く」ち答えたら、
何?この人・・・、みたいな顔をされた。
そんな感じで、針と糸とミミズを買った。
ミミズは先ほどの奥さんが奥の冷蔵庫?から取ってきてくれた。
塩田川に着いた。
俺は無表情で虫取り網の根元?に糸を巻き、針にミミズを付けた。
息子は俺の云う通り、川面に糸を垂らした。
釣れない。
釣れない。
俺は川の上から魚のいそうなポイントを見つけては、
息子をリモートコントロールするけど、息子がそこに着く頃には居なくなってしまう。
釣れない。釣れる雰囲気が全くない。
それから、俺はもう1つある虫取り網に糸とミミズを付けて、
息子と親子鷹体制を取った。しかし、釣れない。
魚群と遭遇しだしたのだが、ミミズをなかなか食べてくれない。
もう無理かな。早く家に帰りたい・・ち思った瞬間、
「びちびちびち!!」ち元気な魚を釣り上げてしまった。
「うわー!!」ち、人生初めてのヒットに焦る息子。
俺は釣り竿にしていた虫取り網にその魚を入れた。
そして針を魚から取らんといけんのやけど、
見た事もない目が真っ黒の外来魚やった。
「うわ、キモイ!!絶対無理やし!!」
ち言葉を言い残し、俺は家へ帰った。
10分位して様子を見に戻ると、
その魚はバケツの中で泳いでいた。
そして息子はご機嫌そうに
「とーちゃん!ザリガニも取れたよ!!」
ちこれまた真っ黒いザリガニを見せてくれた。
衝撃的な1日やった。
息子が喜んでくれるかも!?ち思い、
我ながら軽率な行動に出たものだ。
息子はとても楽しそうだったから良いとして、
俺が受けた精神的なダメージは大きかった。
ご機嫌な息子は俺に
「とーちゃん、今度は漁船に乗って鯛を釣りたい」。
「かーちゃんが喜ぶから、鯵釣りでもいいかなぁ」。
わかった。今度「ざうお」に行こう・・・・。
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