ファーストサーブ

テニスコートを借り、家族全員で娘の練習を手伝った。

息子は昨日買ったラケットを片手に

「テニスを習っとる人間と戦える」ち興奮しとった。


娘はファーストサーブがだいぶ上手になった。

バラつきが小さくなった。

トスも何となく安定してきた。


ところで、ファーストサーブちいう言葉を聞くたびに

同期のI川君が

「高橋君、初乳ってしっとる?

初乳は赤ちゃんが生きていくために必要な栄養素が

含まれてて、俺もそれをいつか飲んでみたい。

ファーストミルクやね」。


ち、云っていたののを思い出す。

思い出したくないのに、思い出す。


彼は娘二人の父親になってしまった。

ファーストミルクを味わったのだろうか?

俺は多分、それを一生確認すること無く、

死んでいくんだと思う。

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NEWプチ民宿高橋 山口編

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