筑後は福岡において温泉が多く湧くエリアやけど、
イマイチ名前と場所が一致しない。
船小屋温泉にはいつか行かんといけんち思っとったけど、
今回遂に上陸する事が出来た。
で、良さそうなここに行った。
そして俺は、ここで新たな温泉の洗礼を受けるのであった。
それは今まで味わった事の無い「かほり」である。
湯の色を見る限り、きっといつもの金属臭がすると思っていたが、
予想外のかほりがした。
最初の異変は脱衣所で起きる。
息子が「◯◯の匂いがする!」ちのたまうのである。
俺は気にせずに浴場に入り、新体験をする。
「 お で ん の が ん も ど き の 匂 い が す る ! 」
堆積物がハンパないし、なんかフグの針みたいで芸術的。
これは効能と御利益がありそうだ!ち俺は興奮してしまった。
俺は一番上にあるぬるめの湯にゆっくり遣った。
気のせいか、肩あたりが痺れた。
その反面、息子はお湯に浸からなかったのある。
体を洗い、そのまま脱衣所に行ってしまった。
神経質やし、まだまだ世の中の事を分かってないなぁと思った。
かなりの温泉力で、湯上りはぐったりした。
暫くして女組が戻ってきて、娘が俺こう云った。
「 切 り 干 し 大 根 を 水 に 戻 す 時 の 匂 い が し た ! 」
あー、なるほど。そっちんのが的確かもしれん。
その温泉力に嫁も驚いたみたいで、「ここにはまた来たいねぇ」ち云いよった。
湯上り、外の足湯でラムネを飲んで帰った。
まだ夜は涼しい。娘が公園内を走り回っていた。
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